大阪府立富田林高等学校は、マリンチャレンジプログラム2026に参加しているチームです。研究テーマは「シマヒレヨシノボリはなぜ多様な環境で生きられるのか?」。同じ魚について、石川流域での生態調査を2026年3月の日本生態学会で発表した要旨が公開されています(マリンチャレンジ採択前の発表です)。川とため池をじっくり調べ続けてきたチームです。
面談で磨いた研究の組み立て
研究コーチとの面談は、4月から7月にかけて4回行われました。初回は、食性の季節変化、浮上行動、産卵場所、そして「年魚ではないか」という仮説と、調べたいことがたくさんある状態。「必要なデータと、そこから示したいことを先に計画しておくと、集まったデータに合わせて発表の土台を固めやすい」という助言から、計画づくりが始まりました。
6月には、現地調査と水槽実験の結果から、浮上行動の要因を切り分ける実験や、環境中のプランクトンと胃の内容物を比べる調査へと進みました。サイエンスキャッスルでの発表を振り返ったうえで、地方大会に向けては、データの蓄積がある食性の季節変化を軸に据える方針を固めました。データの少ない部分は無理に結論づけず、「いま言えること」と「これから確かめること」を分けて伝える、という助言も受けています。
7月の面談では、産卵期をはさんで大型の個体が減り、稚魚が増える体長分布から、年魚である可能性が見えてきました。そこで、発表の軸を年魚仮説に切り替え、複数年生きるカワヨシノボリとの比較へ。仮説に合わない例外的なデータも含めて丁寧に説明すること、グラフは根拠のない色分けを避けて見やすくすることなど、伝え方も磨き込みました。
全国大会へ
2026年8月の関西大会で、全国大会(2027年2月・東京)への出場が決定しました。データと向き合いながら発表の軸を選び直してきた歩みを、全国の舞台でも存分に発表してください。JASTO は心から応援しています。






