日本財団、JASTO、リバネスは、人と海との未来を創り出す仲間づくりのため、2017年よりマリンチャレンジプログラムを開始しました。これまで、海洋・水環境に関連するあらゆる研究に挑戦する中高生研究者を対象に、のべ239チームに対して研究費の助成や研究コーチによるサポートを行ってきました。
この度、マリンチャレンジプログラム2022の採択者を決定したのでお知らせいたします。過去最多の申請をいただき、厳正なる審査の結果、全国5ブロックにて計40件が採択されました。採択者は8月の地方大会での成果発表を目指して、本プログラムのサポートのもと研究を進めます。
各地区ブロックでの採択件数は以下の通りです。
● 北海道・東北ブロック 6件
● 関東ブロック 10件
● 関西ブロック 10件
● 中国・四国ブロック 8件
● 九州・沖縄ブロック 6件
採択者は以下の通りです。
地区ブロック | 演題/テーマ名 | 研究代表者 | 所属 | 都道府県 |
北海道・東北 | 藻類を活用した汚染水処理システムを考える~イシクラゲの大量培養を目指して~ | 遠藤千裕 | 福島県立福島東高等学校 | 福島県 |
北海道・東北 | 環境DNAの手法を用いたサンショウウオ保全プロジェクト | 松木 志帆 | 仙台城南高等学校 | 宮城県 |
北海道・東北 | ウキゴリ属の生息域は、河川環境の新たな環境指標となりうるか? | 渡邉 伸瑛 | 山形県立加茂水産高等学校 | 山形県 |
北海道・東北 | メッチャ育つ!ウニの陸上寒天養殖 | 玉沢 魁翔 | 岩手県立久慈高等学校 | 岩手県 |
北海道・東北 | イソガニは環境と餌で模様や色が変化するのか、生と加熱で研究 | 作田裕紀 | 札幌日本大学高等学校 | 北海道 |
北海道・東北 | 白竜湖産コイのミトコンドリアDNAの簡易識別と新規プライマーの作成 | 佐藤充朗 | 山形県米沢興譲館高等学校 | 山形県 |
関東 | クニウムチンの増加・抽出の研究〜クラゲからの贈り物〜 | 橋本 沙和 | 桐光学園中学校・高等学校 | 神奈川県 |
関東 | 小型で安価な深海探査機の開発 ~海のラジオゾンデ~ | 河合 慈英 | 東京工業大学附属科学技術高等学校 | 東京都 |
関東 | マルスズキの個体による耳石の形状パターンの相違をもたらす原因の考察 | 辻本新 | 栄東中学校 | 埼玉県 |
関東 | 遠州灘海岸における離岸流発生要因と兆候の解明 | 髙田 誠真 | 浜松学芸高等学校 | 静岡県 |
関東 | マイクロプラスチックの作製と小型魚類の摂餌に関する研究 | 小原 芽莉 | ドルトン東京学園中等部 | 東京都 |
関東 | 柏崎に生息するカサガイに交雑種は存在するのか? | 小野湊士 | 新潟県柏崎高等学校 | 新潟県 |
関東 | イソギンチャクの白化からの回復を促す環境要因 | 剱持吏生 | サレジオ学院高等学校 | 神奈川県 |
関東 | 魚類における被捕食者の行動特性に関する研究 | 齊藤 翔 | 東京都立白鷗高等学校 | 東京都 |
関東 | 藻の生物利用による物質生産 ~光合成の出来る繊維製品の開発の可能性を探る~ | 加藤乃絵奈 | 香蘭女学校高等科 | 東京都 |
関東 | 魚類の性転換における生体内外の変化と採血を用いた性識別の確立 | 相木 春人 | 浅野中学高等学校 | 神奈川県 |
関西 | 海面上昇により水没のある国々の土壌侵食阻止方法 | 岩田茉愛 | 立命館高校 | 京都府 |
関西 | 廃棄されるアクリル板を用いた多孔質物質の合成とイオン交換量 | 多田侑晟 | 神戸市立科学技術高等学校 | 兵庫県 |
関西 | 和歌浦干潟でのアサリ養殖~地域振興と生物との共生を目指して~ | 富山 瑛人 | 和歌山県立和歌山工業高等学校 | 和歌山県 |
関西 | ブラックバスの食性と環境への影響 | 入江 真瓶 | 大阪府立 芥川高等学校 | 大阪府 |
関西 | 海洋汚染と海洋微生物との関係 | 大橋 蓮 | 兵庫県立芦屋国際中等教育学校 | 兵庫県 |
関西 | イネに適した施肥量の考察〜豊かな食と水環境を守りたい〜 | 石田 蓮 | 京都府立東稜高校 | 京都府 |
関西 | 魚の廃棄物を再利用しよう!〜鱗や骨の有効利用法〜 | 新田結介 | 若狭高校 | 福井県 |
関西 | 井堰が河川の水質に及ぼす影響 | 松尾 恭加 | 大阪府立富田林高等学校 | 大阪府 |
関西 | 津波減波に最適な防波堤形状と設置方法に関する研究 | 寺地 航琉 | 新宮高等学校 | 和歌山県 |
関西 | 鏡を活用した魚の生態展示を目指したアユの鏡像自己認知の研究 | 荒賀丈 | 京都府立桃山高等学校 | 京都府 |
中国・四国 | 魚類の同種類間における認識能力 ~なぜ群れを形成することができるのか~ | 河野 雄太 | 愛媛県立三崎高等学校 | 愛媛県 |
中国・四国 | 大人になれなかったもやし達~アマモ実生の本葉展開条件の研究~ | 林志龍 | 岡山学芸館高等学校 | 岡山県 |
中国・四国 | 今治市内の農業用水路における淡水生ウズムシの現状と課題 | 赤瀬遥斗 | 愛媛県立今治西高等学校 | 愛媛県 |
中国・四国 | 水上オートバイを用いた海洋ごみ回収をSDGs教育へつなぐ | 中野帆南 | 大島商船高等専門学校 | 山口県 |
中国・四国 | 磯焼け改善における昆布とスラグの再利用技術 | 冨岡 雅浩 | 愛媛県立松山中央高等学校 | 愛媛県 |
中国・四国 | 漂着アマモを用いた高付加価値物質の生成の検討 | 川邊涼介 | 岡山県立岡山一宮高等学校 | 岡山県 |
中国・四国 | 瀬戸内海から始める海洋プラスチック問題の解決 | 村上陽向 | 愛媛大学附属高等学校 | 愛媛県 |
中国・四国 | 使用済み使い捨てカイロで流れ出る肥料を減らす―山から海を守る | 伊藤 由菜 | 山陽女学園高等部 | 広島県 |
九州・沖縄 | 有明海の海洋生物の生態調査 | 向 雅生 | 福岡県立三池工業高等学校 | 福岡県 |
九州・沖縄 | 天降川水系におけるエビ類の生態について | 川野 秀斗 | 国分高校 | 鹿児島県 |
九州・沖縄 | 柳川掘割で何が起こっているのか ~酸素と微生物の重要性~ | 平野芹夏 | 福岡県立伝習館高等学校 | 福岡県 |
九州・沖縄 | 有明海におけるマイクロプラスチックの量を確かめる | 山口 嵩峰 | 熊本学園大学付属高等学校 | 熊本県 |
九州・沖縄 | 棘皮動物の体の方向性 | 満永爽太 | 熊本県立済々黌高等学校 | 熊本県 |
九州・沖縄 | 御当地サーモンで地域活性化 ニジマスの海面養殖に関する基礎研究 | 佐野 日飛 | 鹿児島県立鹿児島水産高等学校 | 鹿児島県 |
今後、このチームの活動についてはマリンチャレンジプログラムのWebサイトに随時更新してまいります。採択者らのチャレンジを応援いただけますと幸いです。
このイベントは、海と日本PROJECTの一環で実施しています