2020年8月29日(土)に「マリンチャレンジプログラム2020 北海道・東北大会〜海と日本プロジェクト〜」を開催しました。
(主催:日本財団、一般社団法人日本先端科学技術教育人材研究開発機構、株式会社リバネス)
当日は、北海道・東北の4道県から6チームが参加し、海洋や水環境に関する研究発表を行いました。
発表チームおよび、優秀賞受賞チーム、研究代表者は以下の通りです。
<発表演題・優秀賞一覧>
受賞 | 発表順 | 研究テーマ | 研究代表者 | 都道府県 |
優秀賞 | 1 | 藻類を用いた汚染水処理を目指して
~福島の海に汚染水を流さないために~ |
根本 佳祐
福島成蹊高等学校 |
福島県 |
2 | 環境DNAによる会津メダカの分布調査 | 君島こころ
福島県立葵高等学校 |
福島県 | |
3 | ニホンザリガニの飼育・繁殖方法の研究 | 小畑 真冴勝
秋田県立大館鳳鳴高等学校 |
秋田県 | |
4 | 松原干潟の生物調査 | 菅原 慎之介
宮城県志津川高等学校 |
宮城県 | |
5 | 環境DNAでキタノメダカを救え! | 佐藤 伯
山形県立米沢興譲館高等学校 |
山形県 | |
優秀賞 | 6 | ハスノハカシパンの累代飼育 | 髙橋 敬史
聖ウルスラ学院英智高等学校 |
宮城県 |
受賞理由
【福島成蹊高等学校】
福島原発事故によって汚染された水を処理することは喫緊の課題であり、それをイシクラゲという生物の特性を使って処理しようと考えていることがユニークであった。今回のチームの中でも最も海の未来を感じさせる研究だった。
【聖ウルスラ学院英智高等学校】
チームのみんなで研究をゼロからスタートしていた。なにがおもしろいのか、不思議なのかを考え先行事例も踏まえながら、ひとつひとつ研究計画を立ててどうしたら研究が進むのかを考えられていた。また研究に対するパッション、課題感も感じられた。教科書にのる研究をしたいと言っていたので、ぜひそこまで到達してほしい。
<参加した生徒の声>
・他のチームの発表を聞くことで、様々な視点や考え方を学ぶことができたのでよかった。
・他の水産生物の研究を見て、自分の研究のヒントとなるようなことに気づけた。他の人からの指摘もあり、改めて研究を見直すことができた
・高校生のうちに研究をする機会をいただけて素晴らしい経験ができています。ただ研究を楽しむだけでなく研究の中で仮説を立てたり目的に対する明確な実験を行ったりなど、本当の研究ができてよかったです。全国大会までさらに力を入れて頑張っていきたいです。
<参加した指導教員の声>
・今年度はコロナ禍でほとんどの学校行事が中止になってしまったため、マリンチャレンジプログラムは生徒にとっても教員にとっても刺激を与えられる経験になったと感じています。大会実施に向けて準備してくださった様々な方々に感謝申し上げます。
<実施概要>
大会名:マリンチャレンジプログラム2020 北海道・東北大会 〜海と日本PROJECT〜
主 催:公益財団法人日本財団、一般社団法人日本先端科学技術教育人材研究開発機構、株式会社リバネス
日時:2020年8月29日(土)13:00~16:30
場所:オンライン
内容:地方大会選出チームによる研究発表、研究交流会
参加者:北海道・東北ブロック採択チーム 6チーム、その他見学者(youtube liveより視聴)
審査員
髙橋 宏之(株式会社リバネス 執行役員)※審査員長
渡辺 謹三(一般社団法人日本先端科学技術教育人材研究開発機構 理事)
松尾 行雄(株式会社AquaFusion 取締役、東北学院大学情報科学科 教授)
杉本 周作(東北大学 理学部 准教授)
田所 和明(国立研究開発法人 水産研究・教育機構 東北区水産研究所 資源環境部 生態系動態グループ 主幹研究員)
<今後の地方大会スケジュール>
関東ブロック
日程:2019年9月5日(土)11:00 – 17:00(受付開始 10:30)
場所:オンライン
各大会聴講見学者募集中です。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScPW6i7Nu2YXzrENptKsbVN9cm7cdRUzHnirwMwqn65C-FXew/viewform
各ブロック大会の優秀賞受賞チームは、今回得たことを糧に、さらに研究を行い。翌年3月の全国大会にて研究成果を発表します。