JASTOはアカデミア、ベンチャー、町工場、大企業の異分野融合による革新的な海底探査技術の確立を目指した、「海底探査技術開発プロジェクト(DeSET project)」を、公益財団法人日本財団および株式会社リバネスとともに実施することとなりました。
また本日6月19日、これに関連した記者発表会を日本財団ビルで実施致しました。
プロジェクトの背景
日本財団は、国連海洋会議の会期中、ニューヨークにて、2030年までに海底地形図の100%完成を目指す国際プロジェクト「Seabed2030」の立ち上げを宣言しました。DeSET projectは、Seabed2030の目標達成を促進する技術開発を支援するものです。
地球の表面積の70%が海に占められている一方、海底の地形は未だ15%程度しかわかっていない状況です。この情報をひとつの地図に纏める壮大な計画、「Seabed2030」の実現には、地図作成、資源開発、探査機などの技術革新の過程において、多分野からの参入が待ち望まれています。
DeSET project実施内容
本プロジェクトでは、XY軸100m以下の分解能の海底地形図作成を飛躍的に加速する革新的技術の開発テーマを募集します。対象となるテーマは、海底探査技術の発展に資すると考えられるあらゆる要素技術であり、現時点で海洋に関連していない研究を行っている人からの申請も受け付けています。
審査の過程では、個別のテーマの応募者同士をチーム化し、最終的には3つのチームによる開発に対し、資金提供だけでなく、事業化やパートナー獲得などの活動についても、多面的な支援をする予定です。
協力大学・企業を募集
また、本プロジェクトでは海底地形図作成後の研究推進、ビジネス展開等について議論を進める協力大学・企業を積極的に募集しております。